【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】
第17章 似てない家族 ☆
安室side
ピンポーン
「ん…」
まだ夢の中にいる僕は、インターフォンが遠くになっている気がしながらも、抱きしめて眠っているリラの匂いを嗅いでまた目を瞑った。
リラはリラで、んー…と寝言を言いながら、僕にぎゅっと抱きついてくる。
幸せだ…
今日はふたりともオフ。
このまま、リラを抱きしめながら昼まで眠りたい。
でも、もう少しで朝のランニングの時間か。
どうせ起きるなら、リラともっとイチャイチャしたい…
そう思いながら抱きしめてるリラの太ももを撫でると、リラは「ん…」と甘い吐息を吐きながら僕の腕の中で寝返りを打つ。
「…抱きたくなってきた」
数ヶ月前まではあんなに我慢して我慢してそれはもう聖人かと思えるぐらい我慢していたのに。
一度リラを抱いてから、もう毎日のように抱きたくなっている自分が怖い。
「リラ…」
自分に呆れつつも、僕も健全なオトコノコだ。
リラの手が僕の腰に伸びてきて、眠りながらんんーと身体をすりすりされると、簡単に股間に血液が集中する。
「リラ?起きようか?起きないと、お仕置きするよ?」
眠るリラの耳たぶを噛みながら、耳元で甘くそう言うと、リラは寝ぼけ眼ながらも身体をピクリと反応させ、小さく喘ぐ。