【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】
第8章 タイムリミット
安室さんが好き
そう自覚してからと言うものの、安室さんのやることなすことがいちいち格好良く見えて仕方がない。
今だってほら、ただ普通にコーヒーを飲んでいるだけなのに、すごく…かっこよく見える。
安室さんの目はすこし垂れ目で、瞳が綺麗なグレー
鼻筋が通っていて、眉毛はすこしだけ上に上がってる。
そして、唇が思った以上に…柔らかくて…
「ん?僕の顔に、何かついていますか?」
「う、ううん!なんにも!!」
慌ててそう言うと、安室さんは首を傾げながらもまた持っていたコーヒーカップを口につけた。
危ない…
安室さんの顔を見つめてキスを思い出すなんて、破廉恥もいいところだ。
今日はわたしの2週間に一度のチートデイ。
なんでも好きなものを食べて良い日なのと話すと、安室さんが夜ご飯にとおしゃれなカフェレストランに連れてきてくれた。
「それにしても、変装とかしなくていいんですか?」
「眼鏡と帽子でじゅうぶん。
わたし、実は意外とバレないの」
「へぇ。そんなもんですか…」
そんなやり取りをしながらお茶をしていると、目の前にわたしが注文したチョコレートワッフルが提供された。