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クグラと夫婦(アラタカンガタリ)

第141章 血まみれ騒動


「お願い…頭に血が上りそうだから早く紐解いて〜!」
そしてクグラに紐を切ってもらった。
「は〜……しばらく逆さまだったからちょっと気持ち悪いわ…。」
クグラ「涼子…怪我は?」
「あぁ、私は無傷だから大丈夫よ!」
カンナギ「いやいや、お前…服が血だらけじゃねぇか!」
「ははは…これは私が怪我したわけじゃないから大丈夫だって!」
ヤタカ「でも…その出血量は尋常じゃないよ。どこか切ってるんじゃないか?」
ヨルナミ「そうですよ!早く手当しなくては!」
「…本当に大丈夫だって!それより、この盗賊らのが重症よ?」
クグラ「こんな奴らはどうでもいい!怪我しても自業自得だ!そんな事より、腹の赤ん坊は大丈夫なのか!?」
カンナギ「あ!?お前、妊娠してたのか!?」
ヤタカ「まさかその血は……」
「あー……その……妊娠は…勘違いだったみたいで…この血は………ちょっと察してもらってもいいかしら?」
ヨルナミ「………あぁ、なるほど。」
お分かりかと思うが今回は妊娠ではなく、たまたま生理が遅れていただけなのである。盗賊に強姦される寸前に生理が来たので返り討ちにしてやろうとしたのだが、こんな時に限ってなぜか生理初日なのに凄まじい血の量で服に血が付着してしまい自分の血を誤魔化すためにテーブルごと暴れて盗賊の鼻を中心に攻撃して部屋や服を鼻血まみれにして自分の血か盗賊の鼻血が分からないようにしたのである。
クグラ「妊娠じゃなかったのは残念だが……とりあえず涼子が無事で良かった。」
クグラは涼子を抱きしめた。
「クグラ……とりあえず早く着替えて体洗いたいから城へ連れてってくれる?」
クグラ「………そうだな。俺は涼子を連れてくから……あとは頼む。」
ヨルナミ「分かりました…。」
そして警察を呼び血まみれの盗賊達は無事に捕まった。その後、警察で盗賊達は「涼子様!!もぅあなた様に触れようとしないし悪さもしないので許してください!!」と言いながら怯え続けたのであった。
クグラ「…もしかして呪ったのか?」
「え?何もしてないわよ?」
ただ単に涼子にボコボコにされたのがトラウマになっているだけなのである。
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