第112章 バレンタイン
クグラ「帰ったぞ〜!!」
ウルキ「あー!チョコの匂いだー!」
イナミ「げっ!帰ってきた!!」
「あんたね…『げっ!』は酷くない??」
イナミ「だって二人とも邪魔なんだもん!」
クグラ「チョコ作ってるのか??」
ウルキ「ウー食べたい!」
イナミ「二人ともあっち行けー!!」
「コラ!!イナミ!!」
クグラ「イナミ…パパにあっち行けなんて酷いじゃないか!!」
イナミ「今は男は立ち入り禁止なの!!」
クグラ「ヒキツとトミテも居るじゃねぇか!そんなに拒否すると泣くぞ!」
「いい歳して泣かないでよ。」
クグラ「だってさ………」
「今バレンタインのチョコ作ってるから向こうに居てよ?私、クグラの為に作ってるんだよ?」
クグラ「涼子…俺以外には作ってないよな?」
「当たり前でしょ?私はクグラだけなんだから。」
クグラ「涼子!愛してる!!」
「私も!」
イナミ「ちょっと!イチャイチャしてないでパパはウルキとあっち行ってってば!」
クグラ「んだよ…俺らのこと邪魔者扱いしやがって…。」
渋々、クグラはウルキと自分で食べてしまってチョコ作りをやめたトミテを連れて別室へ行った。
そしてチョコが完成する。
イナミ「出来た〜!!これ明日カンナギに持って行く!」
ヒキツ「ヒーもクグランのチョコ出来たの!ママ、クグランにチョコあげるって手紙書いて!」
「はいはい。」
涼子はクグランに手紙を書いてチョコと一緒に窓の近くに置いておく。
ヒキツ「早くクグラン来ないかなぁ〜!」
「イナミはカンナギのとこ行く時パパに連れてってもらう??」
イナミ「パパだとゴネるだろうからヒルハに頼んでおいた!だからちゃんとヒルハの分のチョコも作ったの!」
「結構計画的なのね…。私はもぅクグラにあげちゃおう!クグラ〜!」
クグラ「ん??」
「これ、クグラの為に作ったチョコ!食べてくれる?」
涼子が作ったのはハート形のチョコである。
クグラ「おぉ!ケツ……じゃなくて…はあと?だっけか??ありがとうな!」
クグラにはハートはケツの形に見えるらしい。
「あとね…ヒキツが妖精クグランに作ったらしいから後でよろしくね?」(コソコソ)
クグラ「分かった。またクグランに変身しないとな…」(コソコソ)