第105章 風邪
ハツイ「何ー!?涼子ちゃん寝込んでるのか!?」
クグラ「そうだよ。ただの風邪らしいが安静にしないといけないからな。」
ハツイ「そうか…よし!ちょっとお見舞いに行こう!」
クグラ「えっ!?おい!!」
そう言うとハツイは涼子の寝ている部屋に行く。
ハツイ「涼子ちゃん!大丈夫か!?」
「……あれ?クグラのお父さん?どうしたの??」
ハツイ「涼子ちゃんが風邪で寝込んでるって聞いてな…見舞いに。」
「あぁ…ありがとう。でもあんま近付かない方がいいよ?風邪移ったら大変だから。」
ハツイ「俺なら大丈夫だ!だから…俺が添い寝して……んがっ!!」
涼子にくっ付こうとしたのだがいつもの様にクグラによって阻止された。
クグラ「おいコラ!またスケベ全開で俺の涼子に触ろうとしやがって!」
ハツイ「何を言う!?人肌で温めて汗をかかせて熱を下げようとしただけじゃないか!」
クグラ「嘘付け!」
「はぁ…今はお願いだから静かにして…。」
クグラとハツイが騒いでいるとエトがやって来た。
エト「お前達!何をしている!!」
クグラ「あっ…兄さん…。」
ハツイ「おぉ、エト!」
エト「涼子が風邪で寝込んでるというのに二人で何をやってるんだ!」
クグラ「だって…このスケベ親父がさ…」
ハツイ「ただ添い寝して看病しようとしただけだしー!!」
エト「はぁ…スケベでも看病でもいいから二人とも向こうに行って涼子を休ませてあげるんだ!」
エトが少し険しい顔をして言う。
クグラ「あっ…ハイ。」
ハツイ「分かったよ…そんな険しい顔すんなって。」
二人は寝室を出て行った。
エト「涼子…親父とクグラがすまない。」
「ん…大丈夫…。」
エト「飲み物持って来たからなるべく飲むようにしなさい。食事も食べやすいものを用意させるからちゃんと食べるんだぞ?」
「分かったよ…。お兄ちゃんありがとう。」
エト「じゃぁ俺は向こう行ってるからな。」
そう言ってエトは涼子の頭を撫で部屋を後にする。
「お兄ちゃんが一番まともかもしれないなぁ…。」
そんなことを呟いて涼子はまた眠った。