第104章 トイレの花子さん?
「ねぇ、トイレの花子さん?」
霊「花子違うし!…何?」
「遺骨はお便所の下にあるままだけどそれはいいの??」
クグラ「なっ!!涼子!!」
ヤタカ「余計なことを!!」
霊「………あー!!このままでは私の遺骨の上にウンコ、小便、下痢、嘔吐されるー!!」
「いや、下痢と嘔吐は具合悪くない限り大丈夫だと思うけどさ。ただ、忘れてたとは間抜けな…。」
霊「間抜け言うな!」
「じゃぁさ、遺骨の代わりに墓にトイレの花子さんの写真入れるってのはどう?」
霊「だから花子じゃないっての!…写真って何さ?」
「写真ってのはね…」
涼子はスマホを取り出し霊の写真を撮って見せた。
霊「これは…私!?」
「よく撮れてるでしょ?これを紙に写してあげるからそれを墓に入れるってことで良しとしない?」
霊「いいわ。」
ヤタカ「(えっ…いいんだ!?)」
「じゃぁ早速プリントして来るから、ヤタカはさっさと墓石の手配しちゃって!クグラはお供え物用意して!」
そう言うと涼子は写真をプリントする為だけに日本へ戻った。
そして早くも墓石とお供え物と写真が用意された。
「さぁ、これでいいでしょう。」
霊「えぇ、結構満足できたわ。」
「最後に聞きたいんだけどさ…あんたの名前は?」
霊「私の名は…コハナよ。」
「…やっぱりトイレの花子さんか。」
霊「コハナだっての!!」
「ごめんごめん、トイレのコハナさん。安らかに眠って。」
涼子は実体化の札を剥がし霊を墓に送った。
クグラ「やっと終わったか…。」
ヤタカ「なんか疲れたよ。」
「お疲れ〜!さぁ!キクリさんのとこに行きましょう!」
そして涼子は本来の目的のキクリが用意したご馳走を平らげるのであった。