第72章 剥製
次の日通信鏡にて
クグラ「おい!みんな!涼子そっちに来てないか!?」
ヨルナミ「私のところには来てませんよ?」
カンナギ「俺のとこにも来てねぇな。」
ヤタカ「同じく。どうかしたのかい??」
クグラ「今朝、畑に野菜採りに行ってくるって出て行ってから戻ってこないんだ!!」
カンナギ「今朝って、もう夜になるぞ!?」
クグラ「属鞘達にも探してもらってるんだが…見つからなくて…。」
ヤタカ「とりあえずこちらも属鞘達に声をかけて探してみる。」
ヨルナミ「私の方も探してみましょう。」
カンナギ「俺も!」
クグラ「みんな…すまない…。」
そして次の日になっても涼子は見つからなかった。
クグラ「涼子…。どこにいるんだ…。」
エト「クグラ…。何かあって日本に帰ったという可能性はないか?」
クグラ「いや…何も持たずに行くことはないだろう…。それに子供らだって置いて行くはずはない。」
エト「だよな…。」
すると声が聞こえた。
「クグラー!お兄ちゃん!!」
クグラ「!?涼子の声だ!!どこにいるんだ!?」
「ここよ!」
クグラ「…げっ!?なんだよ!その姿は!!」
涼子は幽体離脱に失敗して、轆轤首になっていた。
「幽体離脱してイナミに知らせようと思ったんだけど失敗してこんな姿に…。まぁおかげでクグラ達にも見れるからよかったんかもしれないけど。それより!早く助けに来て!!」
エト「助けにって…一体何があったんだ!?」
「変な男に薬嗅がされて連れてかれたのよ!」
クグラ「まさかあの事件の犯人か!?」
「おそらく…犯人が戻って来る前に早く!縛られて動けないの!!」
クグラ「分かった!すぐ行く!」
クグラは探してくれてる神鞘ズに通信鏡で涼子の居場所を伝えてからエトと一緒に監禁されてる場所へ向かう。