第69章 焼肉戦争
クグラ「けっ!食い意地張りやがって!いつもはそんなところも可愛いと思ってたが今回はちっとも可愛くねぇぞ!」
「何ですってー!?あんたこそ体小さいんだからもう充分でしょ!」
クグラ「小さい言うな!お前こそあんま食うと太るぞ〜!腹回りとか最近ヤバくねぇか?」
「言ったわねー!?」
なんとも醜い争いである。普段クグラは涼子に何でも譲るのだが肉だけは譲れないようだ。
そして争ってる間に
涼子&クグラ「あー!!」
残り一切れの霜降り肉をイナミ食べられました。
「イナミー!なんで食べちゃうのよ!!」
クグラ「それは大人の食い物だぞ!お前みたいな子供には十年早い!!」
イナミ「二人で喧嘩しててさっさと食べないから悪いのよ!あ〜美味しかった!あたちも遊んでこよう!」
子供達は涼子とクグラが言い合ってる間に食べ終えて遊び始めていた。
「…よし、次こそはイナミに食べられないようにするわよ!」
クグラ「おっ!まだ美味いのがあるのか!?」
「ふふふ…コレよ!!」
涼子が出したのは黒毛和牛のヒレステーキ肉である。
クグラ「おー!!デカい塊り!スゲー!!」
「今度は平等になるようにきっちり半分こしましょうね!」
そしていい感じに焼けてきた頃に食用ハサミで肉を半分にカットした。
「よし!食べましょう!」
クグラ「ちょっと待った!!涼子の方が少し大きい!」
「は?同じだから!」
クグラ「いや!よく見ろ!…ほら!生まれたばかりの赤ん坊の小指分、涼子の方がデカい!」
「うわっ!なんて目ざとい子なのかしら!そんなみみっちいこと言ってたらウルキに身長すぐ追い抜かされるわよ!」
クグラ「ちょいちょい体のこと言うな!交換しろよ!」
「嫌よ!」
クグラ「たまには愛する旦那様に譲れー!」
「あんたこそ可愛い嫁に譲りなさいよー!」
また下らない喧嘩が始まる。
そしてまた食べられてしまう。
涼子&クグラ「あー!!」
今度はイナミとウルキの二人に食べられてしまった。
イナミ「まったく!二人とも全然学習しないのね!」
ウルキ「ん〜柔らかくて美味ちい!」
イナミ「さっさと食べないとあたちとウルキが食べちゃうんだから!」
「まだ一口も食べてないのにー!!」
クグラ「俺の肉返せー!!」
皆さんは肉ごときで醜い喧嘩をしないように気をつけましょう。