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クグラと夫婦(アラタカンガタリ)

第68章 魔法薬(ヤタカが可哀想です)


「またパパったら…妙な物を荷物に勝手に入れちゃって!!」
小さな壺を持ちながらボヤいた。昨日涼子は日本に買い物がてら帰ったのだがその時父が勝手にお土産を持たせたのだ。
「とりあえずまたクグラが勝手に持ち出さないように隠さないと。そろそろ皆んな来ちゃうし!」
涼子が慌てて部屋から出ようとすると扉が開いた。
クグラ「涼子〜!みんな連れて来たぜ〜!」
クグラが扉を開けると涼子にぶつかり壺が手から滑り落ち中の液体がクグラ達にかかってしまった。
「ぎゃー!!しまったー!!」
ウルキ「どうしたんだ!涼子!?」
ヤタカ「ママぁ、冷たいよぉ。」
ヨルナミ「くそっ!!何かけやがった!?」
カンナギ「全く落ち着きがないから…。」
クグラ「何をかけられたのか知らないが僕は汚いのは嫌いでね。お風呂借りるよ。」
「…みんな、もしかして入れ替わった!?」
カンナギ「……はっ!!この恥ずかしい格好は!?カンナギ!?いやー!!」
カンナギになったヨルナミはクグラと入れ替わった時のように恥じらう乙女のように上半身を手で隠す。
ヨルナミ「おい!お前!俺の姿でその格好はやめろ!!気持ち悪りぃ!」
ヤタカ「ママぁ…ウー、スケコマ紳士になっちゃったよぉ…。」
クグラ「スケコマ紳士はやめたまえ!!……はっ!僕もこんな下品な格好を!!」
ウルキ「おいコラ!下品とは何だ!!」
ヨルナミ「なんだよ。クグラはただ小さくなっただけじゃねぇか!」
「…スゲーややこしい。」
ちなみに入れ替わったのは…
クグラ→ウルキ
ウルキ→ヤタカ
カンナギ→ヨルナミ
ヨルナミ→カンナギ
ヤタカ→クグラ である。
イナミ、ヒキツ、トミテは涼子と一緒に居たので液体がかからなかったのだ。
ヤタカ「ママぁ、早く戻してよ〜。」
ヤタカの姿のウルキは涼子に抱きつく。
ウルキ「あー!!ヤタカてめぇ!涼子に抱きつくな!!」
クグラ「あれは僕じゃない!ウルキ!僕の体で涼子に抱きつくのはやめたまえ!あと、指をしゃぶるなー!!」
カンナギ「カンナギ…なんでそなたはちゃんと衣を着ないのです?こんな格好私には耐えられない…。」
ヨルナミ「はっ!こっちだってこんな暑苦しい格好は耐えられねぇよ!便所行くのも一苦労じゃねぇか!」
カンナギ「私の姿で便所なんて言い方はおやめなさい!」
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