第62章 おねしょ事件
「このシミのことかぁ…。確かに子供から見るとお化けっぽく見えなくもない。」
クグラ「ここの壁も結構年季入ってるからなぁ…張り替えてもらうか。」
「このお化けなくなればちゃんと夜もおしっこ行ける?」
ウルキ「うん。」
クグラ「よし、じゃぁパパがお化けを退治してやる!」
ウルキ「本当に!?」
クグラ「あぁ!パパに任せろ!(ただ張り替えてもらうだけな上に俺がやるわけじゃないんだけどな〜)」
「でも、なんでこの壁が怖いって早く言わなかったの?さっさと言えばこんなに怒られることもなかったでしょ?」
ウルキ「だって…この前イーちゃんに壁のお化けのこと話したらダサいって笑ったんだもん…。」
「イナミの奴また余計なことを…。」
イナミ「ダサいもんはダサいの!あたちなんてもっとデカい幽霊だって見えるんだから!こんなの怖くないわよ!!」
イナミは涼子の霊力を強く受け継いでいる為、一般の人が見えないような不幽霊や成仏できてない霊がよく見えているのである。
クグラ「イナミはもうちょっと言葉気を付けろ?な?ダサいって言われたら男は気にするもんなんだぜ?」
イナミ「言われたくなかったらもっと男らしくなりなさい!」
イナミはそう言って部屋に戻った。
クグラ「ったく…あいつ本当に生意気だよなぁ…。涼子そっくりで可愛いから許すけど。」
「とにかく、ウルキ?もし怖いのがあったらイナミに言う前にパパとママに言おうね?」
ウルキ「…分かった。」
クグラ「よし!もう寝小便問題は解決だな!そろそろ朝飯食おうぜ?」
「そうね!私もお腹減っちゃった!」
ウルキ「ねぇ、その前に…」
「ん?」
ウルキ「ウーのお尻拭いて?」
ウルキはうんこまみれのままのお尻を出して言う。
クグラ「うげっ!!忘れてた!!」
「朝ご飯はしばらくお預けになりそうね。」