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クグラと夫婦(アラタカンガタリ)

第42章 アカチとエミス


「まぁまぁ!色々話すのはエミスさんを見つけてからにしよう。」
涼子は水晶を出した。
カンナギ「…そんなんで見つかるのか?」
「首都内に居ればちゃんと映るはずだよ。」
水晶の中を見る。
「アカチ、エミスさんてこの人でいいのかな??」
水晶に映った女性を指差し聞く。ちなみに水晶の中は涼子と幽霊のアカチにしか見えないのである。
アカチ「あぁ、エミスだ!身動きが取れないようになってるみたいだが…。」
「もしかして…とりあえずエミスさんのところに行きましょう!」
みんなでエミスの元へ向かう。
アカチ「エミス!!」
エミス「アカチ!!助けて!」
「エミスさん!大丈夫!?」
ヨルナミ「本当にそのエミスさんという方はいらっしゃるんでしょうか?」
「本当に居るんだって。」
エミス「…あなたは?」
「私は霊能者の三神涼子。あなたを探してほしいとアカチに依頼されて来たの。ごめんね。私のせいで動けなくなってたみたい…。」
ヤタカ「私のせいってどういうことだい??」
「この前、秘女王に首都に悪霊が入ってこないようにしてほしいって言われてね。それで扉のある所には結界張って、何もない所にはこの悪霊ホイホイを置いておいたのよ。」
涼子は動けなくなってるエミスの足を指して言う。
アカチ「おい!エミスは悪霊なんかではない!」
「分かってるよ。でも悪霊じゃなくてもこれに触れると動けなくなっちゃうのよ。悪霊以外の幽霊は基本避けるんだけど、エミスさんの場合はムルに吹っ飛ばされてたまたま行き着いた先がこの悪霊ホイホイのある所だったからね。今外してあげるから。」
涼子はエミスの足を悪霊ホイホイから外してあげた。
エミス「ありがとうございます。」
「いえいえ。なんかごめんね。」
カンナギ「おい!涼子!本当にここにエミスが居るのか!?」
エミスには実体化の札が付いてないので涼子とアカチ以外には見えないのである。
「あぁ、みんなには見えたなかったんだよね。」
エミスに札を付ける。
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