第42章 アカチとエミス
なんやかんやで侍女に子供を預けてクグラも付いていくということで話がまとまった。
「まったくクグラは留守番もできないなんて…子供なんだから!」
クグラ「俺、子供だも〜ん!ママ抱っこ〜!」
「もぉ〜クグラったら甘えん坊なんだから〜」
二人はまたイチャつきだした。
アカチ「(なんなんだコイツら…。つーか、ままって何だ??)…ところでどうやって探すんだ?」
「う〜ん…、とりあえず飛ばされた方に行ってみましょう。それからね。」
クグラ「で?どの辺に飛ばされたんだよ?」
アカチ「確か首都の方だったと…。」
「クグラ!首都だってさ。」
3人は首都に向かう。ちなみにアカチは今札を外してるので涼子にしか見えません。
首都に行くといつもの神鞘ズが居た。
ヤタカ「ん?クグラと…なんで涼子も一緒なんだい?」
クグラ「ちょっと用があってな。なんでお前らここに居るんだ??」
ヨルナミ「何を言ってるのです?今日は会議があるではないですか。」
クグラ「…あっ!忘れてた!!そういやエトが今日の会議付いていけないから一人で行ってこいとか言ってたような…。」
カンナギ「お前本当いい加減だよな…。で、何の用なんだよ?もしかしてまた霊か??」
「そうなのよ。元神鞘で元カンナギの恋人のアカチさんの霊が私に助けを求めてきてさ〜。」
カンナギ「何!?アカチの霊だと!?」
ヤタカ「(元恋人のところは突っ込まないんだな…。)アカチは成仏せずに居るのかい??」
「うん。エミスさんも一緒にまだ成仏してなくて二人で逢い引きしてたら逸れたんで一緒に探して欲しいんだと。」
涼子はアカチの霊に実体化させる札を付けた。
カンナギ「…アカチ!!」
アカチ「久しぶりだな…カンナギ、ヨルナミ、ヤタカ。」
ヨルナミ「久方ぶりです。まさかそなたにまた会うとは…。」
ヤタカ「もうとっくに成仏してるもんだと思ってたよ。」
アカチ「生きている間は自由がなかったからな。エミスと二人でしばらく過ごしてから成仏しようと思ってたんだ…。だが、ムルの霊の大群に吹っ飛ばされて…離れ離れに。」
クグラ「何度聞いてもなんか間抜けだよな!…あだっ!!」
クグラはアカチに拳骨される。
アカチ「間抜け言うな。」
クグラ「殴るなよ!」