第35章 盗賊団
そして涼子達は皆から見えないところへ行きしばらく待機した。
霊1「姉御!そろそろ行きませんか?」
霊2「俺ら早く行きたくてウズウズしてるんす!」
「…そうね。行きましょうか。乗って!」
涼子はバイクに跨った。
霊1「?馬じゃないんですかい??」
「こっちのが早いのよ。さぁ!野郎ども行くぞ!!」
霊1&2「おう!!」
イナミ「ママまだかなぁ?」
クグラ「そろそろじゃねぇか?」
ウルキ「あっ!来た!」
バイクに乗った涼子が現れた。
「オラオラ!どきやがれテメーら!」
そして兵士側にピストルを向けた。
「打たれたくなかったらその金全部寄越しな!」
クグラ「(なんかめちゃめちゃ楽しそう。)」
オキマ「ふっ…お前らに渡す金などない!」
オキマは持っていた武器を振り上げた。そして涼子はオキマに銃弾を放った。
アオイ「躊躇いなく打ってきた!?」
オキマ「うわー!なんだこれは!」
涼子が撃ったのは本物のピストルの弾丸ではなく霊の入った弾丸で感触はベタついていて見た目はとても気持ち悪いものである。
オヒカ「これは…汚い。」
オキマ「誰かー!取ってくれー!!気持ち悪い!!」
ヒルハ「えー!あんなのありですか!?」
カンナギ「見た目は悪いが怪我することはないので許可は下りている。」
涼子は霊を見て気持ち悪がってるアオイにピストルを向け人質にした。
「動くな!潔癖マン3号を打たれたくなかったら金寄越しな!!」
アオイ「なんだよ潔癖マン3号って!!やめろー!!」
「ほら!野郎ども!今のうちにこれに金全部入れな!」
霊1「はい!姉御!」
霊達は涼子に渡された鞄に金を詰め込む。
霊2「全部入れました!」
「よし!とっとと退散だ!」
涼子はアオイを放し威嚇しながら、バイクに乗り逃走した。
オヒカ「涼子様…まるで盗賊の経験があるかのようだった…。」
ヒモロゲ「私たちも馬で追うぞ!!」
イマカ「お前が乗ったら馬が動かんだろ!!」
ヒモロゲ以外は馬に乗り涼子達を追った。
クグラ「いや〜見事だったなぁ。流石食い物がかかってるだけのことはある!」
ウルキ「ママちゅよいね!」
イナミ「かっちょいい!!」
子供二人は拍手していた。
ヨルナミ「二人とも真似はしてはいけませんよ?」