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クグラと夫婦(アラタカンガタリ)

第4章 カンナギに恋する女の霊


カンナギ「お前…自分の旦那にひでぇことするな。」
「だって〜クグラは霊に関しては素人だから意識があると乗り移らせにくいんだもん。」
カンナギ「…そうかい。で?どうやって乗り移らせるんだ?」
「今からやるよ。『霊よ、クグラの身体に乗り移りたまえ。霊能者三神涼子が命ずる。』」
霊はクグラの体に入っていった。
クグラ「……………!!カンナギ様!」
クグラに乗り移った霊はカンナギに抱きついた。
カンナギ「うわっ!やめろよな!俺男と抱き合う趣味はねぇっての!!」
クグラ「嫌ですわ、カンナギ様。私は女です!こうやってカンナギ様に触れてるとあの助けてもらった日のことを思い出します。」
カンナギ「…(俺は全然覚えてない…。)」
クグラ「あぁ、このままずっと触れてたい…。」
クグラの体を借りた女の幽霊はカンナギにしがみ付く。
カンナギ「…(うげっ!!)おい!涼子!なんとかしてくれ!」
「霊の気が済めば自然とクグラの体から出るだろうからしばらく頑張れ〜!私はBL写真を撮って楽しんでるから〜!」
スマホで写真を撮りまくる。
カンナギ「他人事だと思いやがって…。(つーか、びーえるってなんだ?)」
クグラ「カンナギ様…。まさかその女…カンナギ様の恋人ですの!?」
カンナギ「んなわけないだろ。コイツはクグラの嫁だ。」
クグラ「よかったぁ…恋人が居たら私その女を呪い殺してしまいそうですわ。…ねぇ、カンナギ様。今日だけで構いません、私を恋人にしてくださいませ!」
カンナギ「!?」
カンナギは涼子の方を見る。
「カンナギ、逢い引きくらいしてやんなって!写真撮っていいなら接吻まで許す!」
クグラ「カンナギ様と口付けを!?…きゃっvv」
カンナギ「…ふざけんなって!男同士でできるか!!」
「今のクグラは中身が女だから気にすんなって!」
クグラ「さぁ、カンナギ様!」
「ほら、カンナギ!ぶちゅーっとやってやれ!!」
涼子はカメラを構えて張り切る。が、カンナギは拒む。
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