第31章 餓鬼憑き
ある日、子供達をお昼寝させクグラと涼子は2人でケーキを食べていた。ちなみに涼子はホールケーキを食べてる。
?「何か食わせろー!!」
「ん?なんか声がしたような…。」
クグラ「気のせいじゃないか??」
そして定番パターンで勢い良く部屋の扉が開いた。
ヒモロゲ「何か食わせろー!!腹が減ったー!!」
クグラ「!?なんでヒモロゲがここに!?」
ヒモロゲ「俺は食うんだー!!食いもんよこせー!!」
「とうとう天和国の食べ物食い尽くし作戦を始めたようね!いつかはやると思ってたわ!!」
ヒルコ「そんなわけないじゃないですか!」
クグラ「あっ!ヒルコも居た!」
「ついでにヨルナミさんも!」
ヨルナミ「ついでとは失礼な!申し訳ありません。昨日からあの状態で…。おそらく何かに取り憑かれてるんだと思うのですが。何とかしてもらえませんか??」
「…たぶんこれは餓鬼憑きね。」
とりあえずヒモロゲを柱に縛り付けておいた。
ヒルコ「(なんか酷いような気も…)ところで涼子様、餓鬼憑きとは?」
「取り憑かれると激しい空腹感に襲われるのよ。食べても食べてもね…。ヒモロゲって食い意地張ってそうだからぴったりな妖怪ね。」
ヨルナミ「…涼子さんも負けず食い意地張ってるような。」
「何か言いました??」
ヨルナミ「…いえ。ところで祓うことはできるのですか?」
「任せなさい!今用意するから!」
涼子は餓鬼憑きを体内から出す薬を入れた料理を用意した。
「さぁ!ヒモロゲ!美味しいよ?」
ヒモロゲ「飯だー!!」
ヒモロゲは縛ってあった紐を引きちぎり料理を貪り食う。
クグラ「なんつー馬鹿力…涼子よりスゲーかも。」
「何か言った?」
クグラ「いいえ!(怖い…目だけで人を殺せそうなくらい恐ろしい。)」