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クグラと夫婦(アラタカンガタリ)

第26章 呪いの仮面


なんやかんやでクグラも付いてくることになったのでいつも通りクグラに抱かれ極飛で飛んで行った。

ラミの居る村にて
「ラミちゃん!久しぶり〜!」
ラミ「あっ!涼子様とクグラ様こんにちは!ヒルハは昨日ぶり〜!」
ヒルハ「ラミさん昨日と変わらず元気いっぱいですね〜。」
「ラミちゃんいきなりだけど、呪いの仮面に取り憑かれてる人はどこ?」
ラミ「あぁ、ヒルハが話してくれたんですね。案内します!」
ラミに案内され取り憑かれた人の元へ行く。
仮面を着けた男はこれ以上徘徊しないように木に縛られていた。
「この仮面…。」
ラミ「何か知ってるんですか?」
「知ってるってか…この仮面凄い妖気が…。ちょっと仮面に触らせて。」
涼子は仮面に触れ話しかける。
「なぜこの人から離れないの?」
仮面「…人間の…男の体を借りたかった。」
涼子の霊力を受け仮面が話し始めた。
「もう充分借りたんじゃないの?」
仮面「ダメなんだ…一度でいいどうしてもやりたい事があるんだ…。私の相方と逢い引きしたい。」
「は?」
仮面「逢い引きだ!それくらい分かるだろ?つまり、もう一つの仮面を女なら誰でもいいから着けてもらって私と逢い引きするのだ。」
「………本当にそれやればさっさとこの人から離れてくれてもう二度と取り憑かない?」
仮面「約束しよう。」
「で?その仮面は??」
仮面「それがどこに居るのらや…この男に取り憑いてからずっと求愛の舞を踊りながら探してたのだが…。」
「だからこの人衰弱してるのね…可哀想に。ラミちゃん、この仮面以外にそれっぽい仮面ってあるの??」
ラミ「多分あれのことかな?」
紐で括られてるが妖気の出ている箱を指差す。ちなみに涼子以外には妖気は見えていない。
「あれね…。」
仮面「おお!そんな所に居たのか我が愛しの姫君よ。」
「割と近くに居たのに気がつかなかったんかい。で、この仮面を誰かに着けさせて逢い引きすれば気が済むのね?」
仮面「誰かってか女じゃないとダメだぞ!ここ重要!」
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