第23章 イナミとウルキ集②
イナミ「あー!!それあたちの!!」
イナミはウルキの持っていたぬいぐるみを強引に取り上げる。
ウルキ「それ、ウーの!!」
イナミ「あたちのだもん!べー!!」
ウルキ「かえちて!ウーの!かえちてよー!」
ウルキはイナミに返してと迫った。
イナミ「うるちゃい!!」
イナミはウルキを突き飛ばした。尻餅をついたウルキは泣き出す。
ウルキ「ふぇ〜!!」
クグラ「なんて迫力のない泣き方なんだ…。ウルキ男だろ!?もっと強くなれ!」
ウルキ「ふぇ〜ん!!」
クグラ「つーか、…イナミ!突き飛ばすのはダメだろ!?」
イナミ「パパうるちゃい!あっかんべー!!」
クグラ「…スゲー生意気!!」
「イナミ!ダメだよ!いつもウルキに意地悪して!ウルキ痛いでしょ!?」
イナミ「ふんっ!!」
クグラ「…しょーもねぇな。」
「最近本当イナミの乱暴さには困ったもんだわ。」
クグラ「(涼子そっくりだと思うが…。)ウルキも弱すぎだよな。」
「うん。二人とも極端過ぎだよ。」
困っているとエトがやってきた。
エト「失礼する。なんか凄まじい泣き声がするが…イナミとウルキの喧嘩か??」
イナミ「あっ!エト〜!」
イナミがエトに抱き着く。すると…
ウルキ「イーちゃんめーよ!!エトはウーの!!」
ウルキもエトに駆け寄りエトからイナミを引き離そうとする。
イナミ「ウーうるちゃい!!」
イナミはウルキの頭を叩いた。
エト「こら!イナミ!ダメじゃないか!」
イナミ「む〜!!」
また泣くだろうとみんな思ってたのだが…
ウルキ「イーちゃんの馬鹿!!」
今回はやり返した。そしてやり返されると思ってなかったイナミは泣き叫ぶ。
イナミ「うぎゃーー!!ウーの馬鹿ー!!」
ウルキ「べー!!」
「クグラ見た!?」
クグラ「あぁ、あの弱虫ウルキが怪獣イナミに仕返しをしたなんて…」
「感動だわ!赤飯を炊かなきゃ!!誰かー!赤飯を炊いてちょうだい!」
エト「こら!お前ら!感心してないで躾ろ!!」