夢に見た世界【アイドリッシュセブン】【D.Gray-man】
第2章 観察日記「KYを見て」(DG)未完
「それは、あの、ほんの出来心でして・・・」
今私は、かつてない窮地に立たされている。
エクソシスト神田ユウ。
毎日の日課として、彼をこっそり観察して日記にまとめていたら、その日記が当人の手に渡ってしまった。
なぜこんな事になってしまったのか、自分でも分からない。
ただ、気づいたら後ろに神田ユウが居た。
そして日記を奪われて、現在中身を見られてしまったところだ。
ああ、今日私は死ぬのかと、頭の片隅に覚悟する。
「なんだコレ。気持ち悪い」
一刀両断。
「な、ななな、何だって良いじゃないですか。エクソシスト様には関係の無い事です」
「俺の事書いといて関係無い訳ねぇだろ」
はい、オワリマシター。
そりゃそうだよね、念の為誰がとは書いてなくても、内容を本人に見られたらバレるに決まってるよね。
うん、知ってた。だから隠れてコソコソ見てたんだ。
「テメェ、なんでこんな事したんだ」
と、ドスの効いた凄まじい声でお尋ねになる。
いやぁ、なんでと申されましてもこればかりは言えない事でございまして。
「吐かなかったら斬る」
イノセンスの刀を鞘からチャキっと抜き、刀身をキラリと光らせる。
言います言います、すみません、どうかお収め下さい。
「あ、あの、非常に申し上げにくい事なんですが」
「いいからさっさと吐けコノヤロウ」
刃先を喉元に突きつけられる。
ひぃっ。どうかご勘弁を!!
「実は、その。あの、えっと。・・・・・・や、やっぱり言えませんー!」
叫ぶが早いか逃げ出すが早いか。
私は一目散に走り抜けた。
走り抜けたつもりが、二秒もせずに襟首を掴まれて捕まった。
そうでした、相手はエクソシスト様でした。
「その口斬り刻まれたくなけりゃ今すぐ話せ」
「わ、わかりました」
観念した私は、自分の内に秘めていた思いを話した。
エクソシストに憧れている事。
中でも単独行動の多い神田ユウならば隠れて観察日記がつけられると思った事。
日記をつければいつかはエクソシストになるきっかけが掴めると思った事。
「テメェ、とんだ阿呆だな」
言われなくても分かってます!
だから誰にも内緒で今までストーカー紛いの行為をしてたんです!
もう放っといてください!