第56章 ホグズミード村
「猫って蜘蛛も食べるんだ」
ミラが少し嫌そうに言った。
「わざわざ僕たちの目の前で、それを食うわけ?」
と、ロンも顔を顰めさせた。
「お利口さんね、クルックシャンクス。一人で捕まえたの?」
と、ハーマイオニーが言いました。
「そいつをそこから動かすなよ。カバンの中でスキャバーズが寝てるんだから」
ロンはイライラしながらも、残りの星座図に取り掛かった。ハリーも欠伸をしながら自分のカバンを引き寄せて、羊皮紙、インク、羽ペンを取り出して作業に取り掛かった。
「ハリー、私の見る?」
「僕のも移していいよ」
「二人とも----」
丸写しが許せないと、ハーマイオニーは口を開きかけて、ぎゅっと唇を結んで何も言わなかった。
「ありがとう、助かるよ」
ハリーがミラとロンの間に来て、羊皮紙を広げようした時だった。
クルックスシャンクスがいきなりロンのカバンに飛びかかった。
「おい!離せ、このバカ猫!」
ロンはクルックスシャンクスからカバンをもぎ取ろうと振り回したが、クルックスシャンクスの四本足の爪全部が、ロンのカバンに深々と食い込んで、シャーッシャーッと唸ってロンを威嚇していた。
「ロン、乱暴しないで!」
ハーマイオニーが悲鳴を上げた。
談話室の生徒がみんななんだなんだと見物に来た。
「ロン、動くな!私が引き剥がす--」
ミラも立ち上がり、手をクルックスシャンクスに当てようと集中しようとしたが、ロンがカバンを振り回すせいで狙いが定まらなかった。しかも、振り回していたカバンからスキャバーズが外へ飛び出してきた