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【HP】怪鳥の子

第53章 潜む闇


 その日の夜、ハグリッドの小屋に灯がついていることにハリーが気付いた。消灯の時間までに急げば会えるかもしれないと、四人は宿題を片付け、急いでハグリッドの小屋へ向かった。ハグリッドは小屋の中でひどく泥酔しており、目の焦点も合っていない様子だった。


 泥酔したハグリッドは、まだクビにはなっていないと言ったが、それも時間の問題だと話した。ドラコの様子を尋ねると、マダム・ポンフリーによって可能な限りの手当てはされたが、傷が痛むらしく、呻いていたそうだ。


 ミラは、多分芝居だなと思った。
 なぜなら、ミラは一年生のとき、トロールとの戦いで全身の骨にヒビが入ったのを治し、昨年のクィディッチでは、ポンコツ教師のせいで片腕の骨を失くしたハリーの骨を一晩で再生させたのだ。裂けた皮膚をマダム・ポンフリーがすぐに治せないはずがない。

 なんとかハグリッドに励ましの言葉をかけ、お酒を取り上げることにも成功した。やっとまともに話せるだろうと思ったそのとき、酔いが少し覚めたせいか、ハリーが小屋にいることにハグリッドはひどく驚き、怒っているようにも見えた。

 そのままハグリッドに連れられて、四人は正面玄関まで送り届けられた。
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