• テキストサイズ

呪術廻戦 「病める時も健やかなる時も」

第3章 桜とシャンプーと貴方の髪




彼女の目が泳いだのを見逃すはずがなかった。


「触られたのですね。それは許せない。
貴方に触れていいのは私だけです。」


彼女の髪を撫でながらさっきよりも深く深く口づけをして、口を離すとお互いの口から透明な糸が引いた。


「……は……ぁ……な……七海。」


彼女の潤んだ目と息遣いに少し頬が緩みそうになった。


「触られたのはただ糸くずが付いていただけだよ。
その時に風が吹いてシャンプーの香りに気が付いたの。」


「……それは失礼しました。」
「ふふ、七海が嫉妬するところを見られて嬉しいよ。」


そんな風に可愛く微笑む彼女を再度抱きしめて唇にキスをした。
願わくばこのままずっと……私の腕の中にいればいいのに。


-------完-------

/ 29ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp