第2章 後悔 ~黄瀬~
-体育館-
「青峰っちー?」
扉を開けて中に入るとコートのど真ん中に寝転がる青峰っちがいた
「おぅ、黄瀬か.....」
青峰っちは起き上がって
にかっと笑いながら俺の方に近づいてくる
暫く見ないうちに、青峰っちだいぶ痩せた気がするっス
笑ってくれてるはずなのに少し苦しそうっスよ
「青峰っち、何かあったっスか?」
俺の質問に目を見開く青峰っち
今の青峰っちはあきらかに変っス
「はは、俺が必死こいて練習してたら変か?」
「そんなに目元真っ赤にしてたら、泣いてたってバレバレっスよ」
青峰っちは笑って誤魔化そうとしたけど、黄瀬涼太の観察を甘く見たら駄目っス!!!
一瞬困ったような顔をして
青峰っちは諦めたのか一つため息をついて俺を見据えた
「お前には関係ねぇよ....」
「っちの事っスか?」
青峰っちの眉毛がピクリと動く
ほんと青峰っちってわかりやすいっスね~
「だったら俺にだって関係あるっスよ?俺っちの事Loveの方で好きなんスから<(`∧´)>」
青峰っちが俺に背を向けて歩き出した
その背中は
なんだかすごく寂しくて
本当に青峰っちなのか疑いたくなる程
頼りなかった.......
「そっか、お前の事好きだもんな....」
青峰っちの動きが止まる
「だったら黄瀬、お前が幸せにしてやれよ」
「それ、どういう意味っスか?」
さすがの俺も青峰っちの真剣な表情にただ黙るしかなかった
「俺..........
と別れた」