第6章 プロポーズ(再)
俺らは店を出て
もうひとつの小さい頃に
遊んでた場所に向かった
どちらからともなく
いや、俺が先をあるいてるんやな
それに黙ってついて来てくれる
歩いて5分くらいのとこの公園
那月はブランコに揺られて
俺は、すぐ隣のベンチに腰掛ける
「 なぁ、あの日の約束
覚えてる?」
那月
「 えっ? 」
「 俺が、大っきくなったら
クローバーの栞でプロポーズするって 」
そう言って、さっき買った
クローバーの栞を出した
小さい時は手作りだったけど
今は、ちゃんとお店で買ったよ
亮ちゃんの店やなかったら
作ったろ思ったわ