第1章 ジョナサンの代わりはいない
パフは「子ども扱いしないで」と初めはジョナサンからオレンジジュースを奢ってもらったときに怒った口調で言っていました。
けれども、ジョナサンから奢ってもらったときのオレンジジュースが美味しかったようです。パフはそれから、オレンジジュースが好きになっていました。
ジョナサンのことを思い出していたパフは、だんだん涙が溢れそうになります。
「ここ、いいか?」
青い髪のサングラスをかけた少年が向かい側に座ろうとしていたことで、溢れそうになっていたパフの涙が引っ込みます。
「いいけど、どうして?」
他に空いているパラソルの下のテーブルと椅子があるのに、青い髪の少年がわざわざ来たからでしょう。パフは首を傾げていました。
「初めましてだな。オレはクック・カーランドだ。K・Kと呼んでくれ」
サングラスを外し、青い髪の少年は自己紹介をします。
「はあ」
パフは向かい側に座っていたKKに目をパチクリさせていました。
「そこのお前、何をナンパしているんだ」
銀髪の目付きの鋭い男性がKKに言います。彼はジャック・ホンジョーでローディーです。パフのアムジャケットをメンテナンスをしてくれているローディーが彼です。