第1章 マイマイ、ポケモンコーディネーターたちと出会う
「ありがとうございます! マイマイさんの応援、力になるかも! 私もマイマイさんのこと応援します!」
「ハルカちゃん、ありがとー」
「日がだいぶ暮れてきたかも。野宿しないと……」
ハルカは空を見たあと、枝を拾い集めます。
「野宿ならあたし、平気だよ。初めての人生やり直しツアーのとき、鍛えられているから。あのときを思うとここで野宿の方がマシだな」
マイマイは片手で胸を軽く叩いて言いました。
「それを聞いて安心しました。バシャーモ、弱めにかえんほうしゃ」
ハルカは赤と白のボールを投げ、ポケモンを出します。体長の大きいポケモンだったため、マイマイはひっくり返りそうになりました。
「でかい……」
「最初はね、小さかったんだけど、アチャモからワカシャモ、ワカシャモからバシャーモに二回進化して大きくなりました」
ハルカはアチャモ、ワカシャモが進化していった姿を思い出し、語っていたのでした。
「へ、へー、そうなんだ」
マイマイはバシャーモに進化するまでのアチャモとワカシャモを知らないため、目を点にさせていました。
「夜は冷えるから、バシャーモの炎の焚き火が暖まりますよ」
ハルカは焚き火の近くに座り、暖まっていました。