第1章 マイマイとプリズムジャンプ!
「そういえば、駅の階段を上がりながら会話してたよね、あたしたち。それじゃあ息もあがって真っ赤にもなるか。あははは」
「おもしろいな、マイマイちゃんて。もし、僕がもっと偉い人だったら、君をプリズムスターにスカウトしてたかな」
「ううん、だめだめ。プリズムスター体験は本当人生をやり直せたみたいで楽しかったけど、本気で始める強い気持ちがないとプリズムスターに入ったあと、辛くなるだけだと思ったんだ。他にいろいろ経験してみてやっぱりプリズムスターがいいって思ったとき、面接申し込みに行く」
「そっか。わかった。僕はいつでも歓迎してるよ。もちろん、callingsのメンバーのショーやヒビキだって」
「それじゃあ、callingsのためにプリズムスターに入りに行くみたいになっちゃうよ。みおんちゃんにまた怒られちゃう」
「うん、そう……だね」
みおんの名前を出す度に表情が変わるワタルにマイマイはくすっと笑い、
「ワタルくん、ここまで見送ってくれてありがとう。みおんちゃんもね!」
と、マイマイとワタルを後ろからずっと追っていたみおんにすでに気付いていたマイマイでした。