第2章 ボンゴレファミリーVSルドイア〈獄寺〉
学校が休みの日、沢田綱吉たちボンゴレファミリーは、それぞれSNSでチェックしたアイドルたちのイベント開催地へ行っていました。
まず、嵐のリングの守護者の獄寺隼人は、並盛町の南東へ歩を進めていたのです。そこで音城セイラの路上ライブが行われていました。
「ここで間違いなさそうだな。お、いるいる、ニセイラ」
獄寺がつぶやいたニセイラとはセイラのニセモノと言う意味でした。
セイラの周りは既に人でいっぱいだったため、獄寺は彼女の姿がよく見えません。けれども、獄寺は無理矢理人混みをかき分け、前に進んだりすることはせず、その場で様子を見ることにします。
場所はちがいますが、並盛町からだいぶ南西の浜辺に行っていた山本と、楽々軒と言うラーメン屋付近に来ていたランボ、並盛町の東のライブハウスに京子とハルと行っていた笹川も時を同じく様子を見ていました。
また、並盛町の西をうろうろしていたクロームと、並盛町の南まで来た雲雀、そして並盛町の北の公園にリボーンと向かっていた綱吉の方はまだアイドルたちのイベント開催地に到着していませんでした。
場所を並盛町の南東に戻し、間もなく音城セイラの路上ライブが始まろうとしていました。