第6章 【第四講 後半】マヨネーズは万能食だけど恋の病には効きません
「つーわけで、お前ら来週の土曜日、野球部の助っ人として集英高校と練習試合な」
前半から一転、後半は原作の台詞から始まる。
記念すべき小説版一冊目、第三講の物語である。
前半部はこの日の登校時間の出来事らしい。
妙の料理で野球部員の大半が病院送り、責任を取ってお前ん所の生徒が試合をしろと野球部顧問である松平から銀八が強制されて話が進む。
そして放課後、銀八が選んだ生徒達がグラウンドへと集結した。
「先生、私のユニフォームだけ、おかしいんですけど」
選ばれたのは新八、神楽、近藤、土方、沖田、桂、長谷川、ヘドロ、キャサリン、妙、それから、○○。
皆、野球部のユニフォームを着ているが、○○だけは違っている。
「確かにおかしい。俺はジャージを履けなんて一言も言ってねェ」
銀八は眉間に皺を寄せ、○○を見下ろす。
○○が渡されたのは、野球部ではなく、チアリーディング部のユニフォームだった。
「○○には士気を上げるためにチアやってもらおうと思ったのによ。それじゃダダ滑りじゃねーか」
やってらんねーと銀八は頭を掻く。
「こんな短いスカートで動き回れるわけないじゃないですか」
○○はスカートの下にジャージを履いて集合場所へとやって来た。
太腿が露わとなる超ミニスカート。簡単にパンツが見えるであろうそんな格好で表に出られるわけがない。
「パンチラぐらいどってことねーだろ」
「先生、教育委員会に訴えますよ」
銀八を見上げてギロリと睨む○○の横で、
「仕方ナイ、私ガ交代シテヤルヨ」
カチャカチャと、キャサリンがズボンのベルトを外している。
「猫耳女、猥褻罪で訴えんぞ」
「露出魔! 昼日中の教育機関に現れないで!」
「イタタタタ! 耳チギレル!」
銀八は右耳を、○○は左耳を引き千切らんと力を込める。