• テキストサイズ

一緒に夢みませんか?[呪術廻戦]

第27章 舐める⦅宿儺ver⦆


トントントン………

リズムよく包丁の音が響く。

トントントン、ト、トン………

宿「?」

包丁のリズムが乱れ、宿儺は なな の所へ向かった。

宿「どぅかしたのか?」

背後から声をかけると、なな は包丁を置き、手を止めていた。

なな の手元を覗き込むと、食材を押さえていたと思われる指から血を出している。

宿「指を切ったのか」

見せてみろ、と なな の手を取ると、キズの深さを確認し そのまま何の迷いも無く宿儺は なな の指を口に運んだ。
…チュウ、と 指を強く吸われ、なな は少しだけ痛がった。

『…っ! 宿儺さま、少し痛いです…』

そう訴える なな の表情に、宿儺は一瞬 ゾクリ とした。
そして意地悪く笑い、今度はキズ口をチロチロ、と舐めながら なな を見つめた。

『宿儺さま// 恥ずかしいのですが…///』

宿儺に ジッと見つめられ、頬を染める なな。

宿「なな の痛がる表情にそそられた」

サラリ、と爆弾発言をする宿儺に、なな の思考回路はショート寸前だ。

宿「恥ずかしがる その表情も また良いな」

なな の指を離し、慣れた手つきで なな の腰を引き寄せ、自分との距離を詰めた。

宿「なな の血には媚薬効果でもあるのかもしれないな」

クックッ、と喉を鳴らす宿儺に なな は顔を赤くしながら否定した。

宿「これからも、いろんな表情を俺だけに見せろ なな…」

クイッ、と宿儺により強制的に上を向かされると、宿儺は なな を見て そう言った。

真っ直ぐ見つめる宿儺の視線から逃れる事ができず、『はい』と小さく返事をすれば、宿儺は満足そうに口角を上げ、優しく なな に口づけを交わした。


*宿儺ver おわり*
/ 616ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp