第21章 同級生⦅宿儺 現パロ⦆
放課後を知らせるチャイムが校内に響き渡る。
『終わったー♪』
釘「やけに ご機嫌ねぇ」
ニヤニヤと なな に声をかけるクラスメイトの釘崎。
『今日はデートなんだぁ♡』
釘「あ~、あの不良ピンク??」
『不良ピンクって…、確かに髪の毛ピンクだけどさぁ、そんな言い方しなくても ;』
彼氏を変な あだ名で呼ぶ釘崎に肩を落とす なな。
釘「ま、なな が幸せなら私は相手が不良でも気にしないわよ♪
ただ、嫌な事されたら 私に言うのよ?」
絶対後悔させてあげるから、と言う釘崎に少しだけ恐怖を感じた なな の笑顔はひきつった。
釘「楽しんで来なさい♪」
なな に優しく声をかけた釘崎に、手を振って答えた。
☆ ☆ ☆
待ち合わせ場所についた なな は、宿儺が見当たらず周りをキョロキョロしていた。
「なな ?」
なな は声がした方へ振り向くと、そこには宿儺ではなく、中学の時の同級生が立っていた。
「久しぶりじゃん」
『久しぶり♪ 懐かしいね』
同級生と話していれば、なな は急に誰かに肩を引き寄せられた。
宿「……俺のオンナに何か用か…?」
ギロリ…、と睨みながら なな の同級生に問う宿儺。
「…いや……何でもないデス……」
宿儺の気迫に、同級生はその場を去った。
その様子を見届け、宿儺はなな に「誰だ、アイツは」と不機嫌そうに聞いた。
『中学の同級生だよ』
宿「…俺以外の男と気安く話すな…
不愉快だ」