第192章 束の間の休息⦅みんな⦆
目の下に隈を住み着かせながら家入はガシガシと頭を掻いた。
「だって宿儺ばっかりズルい!」
「子どもか お前は」
はぁ、と ため息をついて家入も椅子に腰かけた。
「ほら また増えた」
なな の卵焼きを食べ終え、宿儺は呆れたような声で言うと なな は『賑やかでイイじゃん♪』と笑った。
『たまには休息も必要でしょ?
そんな居場所になれたら私は嬉しいな♪』
1年生's、五条・家入で それぞれ会話をしている様子を優しく見つめる なな 。
宿儺はそっと なな の耳元に近づき「いつもこんなじゃキスの1つもできないな」と囁き、意地悪く微笑んだ。
束の間の休息。
***おわり***