第189章 焼きもち⦅宿儺 現パロ⦆
コト、と暖かいコーヒーを なな のデスクへ置いてやると上目遣いで『ありがと』と 礼を言われた。
『…何か怒ってる?』
ふぅ、ふぅ、と蒸気を冷ましながら なな が聞いた。
「…………随分親しげだったな、あの男と」
休憩に出ていて主の居ない空のデスクの端に腰を落とし、自分の分のコーヒーを1口、口へ含んだ。
『焼きもち焼いたの?』
なな は何故か嬉しそうに そう聞いてきた。
「……………」
『ふふふ』
無言を肯定と捉えた なな は嬉しそうに笑った。
フン、と鼻を鳴らし、照れ隠し代わりに なな のおでこをピンと弾いてやる。
「お前の瞳に映す男は男だけで十分だ」
『ふふ、分かった』
デコピンされた おでこを押さえながら笑う なな につられ、自然と口角が上がった。
*おわり*
*おまけ*
「…あんた先に入りなさいよ」
「ぇー…絶対 宿儺に殴られるパターンじゃん」
「慣れてるだろ、行け」
昼休憩から戻ってきた社員(釘崎、虎杖、伏黒)3人は、事務所の中で いちゃつく宿儺たちに戻るタイミングを失っていた。
***おわり***