• テキストサイズ

一緒に夢みませんか?[呪術廻戦]

第15章 言葉足らず⦅宿儺ver⦆


どんなに普段 仲が良くても ちょっとした事で喧嘩する事はある。

☆ ☆ ☆

いつもと変わらない日常。

食事の準備をしていた なな を後ろから抱きしめ、宿儺は独り言のように呟いた。

宿「……やはり小さいか……?」

『??』

なな は何の事か分からず、首を傾げると、宿儺は戻って行った。

トントン、と野菜を切りながら なな は考えた。

⦅今、宿儺さまは "小さい" って言ってた??
背が小さいって事??
………まさか、胸…………??⦆

宿儺に確認したわけではないが、ショックを受ける なな。

⦅背が小さいのは仕方ないよね…親も小さいから………。でも、背も胸も もぅ成長しないよ………。
やっぱり宿儺さまも胸やお尻が大きい人が良いのかなぁ………⦆

いつの間にか料理の手を止めていた なな に宿儺は声をかけた。

宿「なな? どぅした?」

『……………』

宿「おい、なな」

ハッとして、なな は『何でもありません』と料理を再開したが、心がモヤモヤする。

いつの間にか、なな の瞳には涙が溜まっていた。

『……ッく…』

宿儺の独り言の意味を考えないようにすればする程、涙が出てくる。
止める事のできない涙は、いつの間にか嗚咽になっていた。

宿「なな ? …お前、なぜ泣いているのだ…?」

背中から顔を覗かれ、なな は顔を背ける。

『何でも……っ……ありませんッ…』

なな は普段から笑っている事が多く、このような行動を宿儺にとった事はなかった。
/ 616ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp