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一緒に夢みませんか?[呪術廻戦]

第177章 ひまわりの花言葉⦅宿儺⦆


ミーン ミーン ミン ミーン………

蝉の鳴き声を聴きながら晴天の空を見上げる。

「なな 、何処に居る?」

最愛の人が名を呼んでいる。
はい、と返事をすれば「何処だ?」と ひまわりがガサガサと揺れる。

『こちらです、宿儺さま』

片手を高く上げ、反対の手は着物の袖口を押さえ なな は宿儺に自分の居場所を知らせた。

「こんな所に居たのか」

なな と同じくらいの背丈の ひまわりをかき分け、宿儺は なな の前に来た。

『ひまわりを見ていました』

ニコっと微笑み、宿儺から ひまわりに視線を移す なな に、宿儺の大きな手が頭を撫でた。

「お前も ひまわり のようだ」

ケヒッと笑い、4本あるうちの1本の腕で なな をヒョイと抱き寄せる。

「ひまわりの花言葉を知っているか?」

『あなただけを見つめる、でしたよね?』

宿儺の腕の中で そう答える なな に、宿儺は「そうだ」と答えた。

「もし…、輪廻転生というものが存在するならば。
俺は また なな を見つけ出すぞ」

じっと なな を見る宿儺に、なな は照れながら『はい』と微笑んだ。



☆ ☆ ☆

時は平成。
情報に溢れる現代社会。

カラン。

花屋のドアが開く。

『いらっしゃいませ』

淡い桜色の髪をした男性が入店した。

「ひまわりはあるか?」

『はい。何本必要ですか?』

いつも通り接客をする なな に、その男は「1本」と言い、お会計を済ませると 先程 なな がラッピングした ひまわりを なな に渡した。
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