第168章 おいで⦅五条ver⦆
『霊媒師みたいな感じ?』
首をかしげる なな 。
「ハハ、まぁ そんな感じだと思ってていいよ」
そう言って、五条は なな を見て言った。
「なな 、君は呪霊を呼びやすい体質みたい」
『え…』
青ざめる なな に、五条は続けた。
「あんな怖い思いするのは嫌でしょ?」
コクコクと頷く なな に、五条は にやり と笑った。
「じゃあ僕と一緒に高専においで。
僕が なな の事、守ってあげる♪」
出逢いは突然。
安堵と恐怖から、急に目の前で泣き出した その表情に魅せられた。
もっと色んな泣き顔を見たい、なんて言ったら なな はドン引きするかな。
でも その泣き顔に一目惚れしたんだ。
今はまだ、僕の本心は隠しておいたほうがいいよね。
なな が僕に堕ちるまでは。
*おわり*