• テキストサイズ

一緒に夢みませんか?[呪術廻戦]

第165章 離れていても⦅宿儺⦆


ドクンッ、と心臓が掴まれたような感覚と ともに現実世界に引き戻された。

「 ッ、ななっ…、なな……っ…………」

目を開け、視線だけを動かすと なな の手を強く握り、泣いている親の声が聞こえた。

『……だぃ じょ、ぶ だよ』

やっと声を出すことが出来、それだけ伝えると、親は安堵の表情をして また別の涙を流した。

幸い脳に後遺症はなく、退院の目処も早かった。
退院後、満月の夜。
ふと見上げただけだったのに『宿儺さま』と呟いていた。
それから満月の月を見る度、少しずつ前世の記憶が甦ってきた。

最愛のヒトの名も。


☆ ☆ ☆

『宿儺さま』

月を見ては愛おしい貴方の名を呼ぶ。
届かぬ声と知りながら。

***おわり***
/ 616ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp