第164章 束縛カレシ⦅五条ver⦆
電話を切り、五条は なな と釘崎に声をかけた。
「僕、これから任務に行ってくるけど、なな も野薔薇も気をつけて帰るんだよ」
じゃあね、と言って五条は校門の方へ向かって行った。
「……先生ちょっと異常ね」
ポツリと釘崎は なな に言うと、なな も『そうだね…』と青ざめていた。
「自信家だから束縛とかするタイプじゃないと思ってたから意外ねぇ」
『う~ん…、悟って周りが思ってる程 自信家では無いんだよ?
傷つく事を凄く恐れてるの…』
なな の言葉に釘崎は「へぇ」と呟いた。
「でも恋人にGPSって……」
『それね、私も驚いた…………』
とぼとぼ と歩きながら なな は夜蛾のもとへ向かった。
*おわり*