第162章 束縛カレシ⦅宿儺 現パロver⦆
ピロン♪ と なな のスマホが鳴る。
「…………」
当たり前のように隣に居た宿儺が なな のスマホを取り上げた。
メッセージを確認すると、なな に手渡す。
『誰からだった?』
「釘崎」
宿儺の答えを聞きながら、なな は自分のスマホを確認した。
いつの間にか そんな不思議な行動が日常になった。
☆ ☆ ☆
宿儺が なな のスマホを確認するのは日常茶飯事で、1年全員で任務に行った時のこと。
なな のスマホに五条から着信が入ったため、電話に出ようとした なな からスマホを取り上げると宿儺が「何だ」と電話に出ている様子を見て、他の3人がドン引きしていた。
「ぇ"、何で宿儺が なな の電話に出んの?!」
ギョッ、としながら虎杖が言った。
「………………ヤバ…」
伏黒は静かに宿儺を見て呟いた。
「なな ! 宿儺ヤバいよ! 束縛ヤバ過ぎじゃん!」
なな を宿儺の傍から引き離し、ぎゅーっと抱き締めて言う釘崎。
五条との電話が終わったようでスマホを なな に返しながら宿儺は虎杖に近づき、「電話中にうるさいわ」と鉄拳を食らわせていた。
痛ってェ!、と頭を押さえる虎杖を無視し、宿儺は五条からの電話の内容をみんなに伝えた。
「五条の話ではこれから行く任務地に、特級相当が居るかもしれんそうだ。
応援を派遣させたと言っていたが、どうだかな」
ハァ、と ため息をつくと釘崎から なな を引き離した。
「いい加減 なな を離せ小娘」