第158章 気にしすぎ⦅虎杖悠仁⦆
虎杖の制服がパーカー仕様になっているのを見た なな は私服のパーカーをしばらく着なくなった。
ある日、釘崎と出掛ける事になり、どこに行くかやどんな服装にするかなど なな の部屋で話をしていた。
「ねぇねぇ、双子コーデだって♪
明日、お揃いの服買わない?」
『いいね♪ 欲しい♪』
雑誌を見ながら目的地を決めていく。
「なな は明日どんな服で行く??」
『ん~、まだ決めてないなぁ』
「私が なな の明日の服決めるから、私の服は なな が決めて!」
『分かった、いいよ♪』
クローゼットを開けて釘崎に服を見てもらう。
「あれ? なな 、パーカー多いのね」
『あー…、パーカーって楽だからいっぱい持ってたんだけど、虎杖くんと似たような格好してると迷惑かなって思って着なくなっちゃったの』
「なにそれ、気にしすぎ」
釘崎らしい発言に なな は苦笑し、釘崎は「明日の服はコレね」とパーカーを選んだ。
「服も買うし、荷物多くなりそうだから男どもも連れ出すわよ!」
『え?』
そう言うと釘崎は1年のグループLINEに【明日、荷物持ちに付き合え。10時に女子寮前集合】とメッセージを送信していた。
釘崎のメッセージを見ながら、なな も【お願いします】とスタンプを送信した。
すると すぐに既読が2つつき、メッセージ画面を開いている釘崎とは別に虎杖か伏黒のどちらが既読した事を表していた。
「お、どっちかが見たわね」
『早いね。虎杖くんかな』