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一緒に夢みませんか?[呪術廻戦]

第145章 麻痺⦅宿儺 ※暗⦆


『女、子どもの肉を食べるのであれば私の肉でも良いではないですか…
どうして殺してくれないんですか…』

下唇をグッと噛みしめ、なな はか細い声で言った。

『みんなに嫌われて。
貴方に殺される事も、食べてもらう事も出来ないなんて…』

「……お前…。狂っておるな」

宿儺は口角をあげ、小さく笑った。

「面白い。そんなに言うのであれば側に置いてやろう。
ただ、俺の日常について来れないなら お前は俺から去るんだ。
分かったな?」

宿儺の側に居る事を許可された なな は嬉しそうに表情を明るくし、何度も頷いた。

「お前、名は?」

『なな と申します』


それから宿儺は村を襲う時も、人を喰う時も なな を側に置いた。

はじめの頃は血の気の引いた顔で宿儺の側に居た なな だったが、次第に何も感じなくなり、ある時、宿儺は なな の村を襲った。
知り合いが殺される様子を なな は表情ひとつ変えず、宿儺の娯楽が終わるのを見届けた。

「愉快愉快。逃げ惑う人間を狩るのは何とも楽しい事か」

宿儺がご機嫌に そぅ言うと、なな も『宿儺さまが楽しそうで何よりです』と微笑んだ。


***おわり***
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