第130章 以心伝心?⦅五条⦆
チャペルがイイ? 神前式もイイね、と勝手に盛り上がってる五条。
虎杖は「結婚式は呼んでね!」とウキウキしている。
『もぅ、悟も虎杖も悪ノリが過ぎるよ』
なな が2人にそう言うと、2人とも「え?」と真顔になった。
『え? なに? 私なにか悪い事言った?』
「五条先生と なな さん付き合ってるんでしょ?
仲良いんだし結婚するんじゃないの??」
ピュアすぎる子ども思考の虎杖の発言に、なな は『付き合うのと結婚は別なんだよ』と教えると、五条が また「え?」と言った。
『なによ悟』
「何ってヒドイよ なな !
僕の事をもてあそんでたの?」
五条の発言の意味が分からず、なな は『はぁあ??』と間抜けな声を出した。
「僕は真剣に なな とお付き合いしてたのに。それなのに なな ってば、お付き合いと結婚は別なんて…」
よよよ…、とわざとらしく泣き真似をする五条に、伏黒と釘崎は ため息をついた。
『いや、だって…』
しどろもどろしている なな を見て、五条は なな の両手をとった。
「結婚しよう、なな 。大切にするよ」
五条の突然のプロポーズに、釘崎は ヒュー♪ と口笛を吹き、伏黒は呆気に取られ、虎杖は おぉ! と なな の反応に目をキラキラさせている。
「返事は YES だよね?」
なな の手の甲に チュッ と音を立ててキスをする五条に、なな は顔を真っ赤にして『…はい』と下を向いた。
「やるわね先生」
肘で五条をこつく釘崎。