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一緒に夢みませんか?[呪術廻戦]

第129章 愛ゆえに⦅現パロ 宿儺・虎杖 双子設定⦆


虎杖の様子に気づいた宿儺も玄関へ視線を向けた。

じゃあ またね、と男子生徒と別れ、こちらに向かってくる なな 。
その腕を掴み、悠仁は なな を引っ張って歩いた。

『なに、悠仁! ねぇ、痛いってば!』

虎杖が怒っている理由が分からず、なな は宿儺に助けを求めるように視線を向けたが、宿儺も機嫌が悪そうだ。


高専に着くと、普段は寮の前で「またな」と言ってくれる双子は今日は なな を自分達の部屋まで連れて行った。

「誰だよ、あの男」

いつもより低い声で虎杖が なな に聞いた。

「いつかこうなるんじゃないかと心配していたが…」

宿儺も不機嫌そうに そう言った。

「やっぱり なな 1人で高専(ここ)から出しちゃダメだ…」

「ゴミ(さっきの男) は後で始末しておこう」

双子はブツブツ何か言っている。

『2人とも…何……言っているの?』

自分に向けられる異常な執着に なな は背筋を凍らせた。

「「…もう誰の目にも触れないようにしよう…」」

虎杖は思い詰めたような表情でそう言い、宿儺は口角を持ち上げながら笑った。

じりじり距離を詰めてくる2人から逃げるように後退りをする なな だが、途中 足がもつれ転んでしまった。

「何故逃げるのだ なな」

「俺達から逃げないで なな」

『来ないで…』

泣きそうな顔で2人を見る なな 。

2人の異常な執着は なな を大切に想う故。
お互い独占欲が強いため、本当は自分だけの なな にしておきたいが、昔の頃のように【一緒】にしたのだ。
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