第122章 見守る⦅宿儺 現パロ⦆
「…え~っと…、なな がぬいぐるみ取れて良かったな♪」
グッと親指を立て、宿儺にウインクしてみるが宿儺は大きな ため息をついた。
「呆れるなよ! 良いじゃんか! なな だって喜んでるじゃん!」
釘崎に戦利品を見せたくて、釘崎を探しに行ってしまった なな の後ろ姿を見送って宿儺は虎杖に警告した。
「どうでも良いが なな は俺のものだからな。変な気を起こすなよ」
虎杖は「へいへい」と答え、頭をガシガシとかいた。
「お前が笑ってる顔なんて初めて見たしな。
なな に ぞっこんなんだな」
ぽろり、と口をついた その言葉に宿儺は「あぁ"?」となおキレた。
「いつも俺の事 見下すような態度しかしないくせに、なな を見る時は良い顔してるじゃん!」
照れたのか、宿儺は虎杖の頭をグーパンチで、殴り そっぽを、向いた。
その頃、釘崎を見つけた なな は釘崎に ぬいぐるみを見せ、釘崎からはLINEを受信した。
「記念にあげるわよ」
ニヤニヤしながら なな の様子を見る釘崎。
釘崎から送られてきた写真を見て なな は釘崎にお礼を言った。
『ありがと♪ 宝物にするね』
自分の後ろ姿と、口元を緩め優しく自分を見守る宿儺の写真を保存した。
***おわり***