第9章 彼シャツ⦅虎杖ver⦆
『この前ね、狗巻先輩が真希先輩のスカート履いてた事があったんだけど、狗巻先輩…何気に似合ってたんだよね』
虎「そう言えば、五条先生は釘崎のスカート履いてたな」
『…よくボコられなかったね、五条先生…。
てか何? 今、男子の中で女子の制服着るの流行ってるの??』
虎杖の部屋で話しをしながら お菓子をつまんでいると
虎「俺の制服着てみる??」
と言い出した。
『…なんで そぅなるの…?』
虎「女子の制服着るの流行ってるかは分かんねぇけど、彼シャツって言うの??
なな が俺の制服着たら どんななのか見てみたい♪」
虎杖の笑顔に弱い なな は仕方なく虎杖の制服を着てみる事にした。
『悠仁は廊下で待ってて// 着替え終わったら声かけるから』
☆ ☆ ☆
『いいよー』
部屋の中から なな の声がした。
ワクワクと部屋の扉を開けた虎杖は硬直した。
『え? 何、無言??;
自分から言っといて無言は酷くない??;』
虎杖の目の前には、大きすぎる上着を着て、自分のスカートを履いている なな が居た。