第112章 甘えたい⦅五条⦆
明日は久しぶりに五条が2日連続で休暇だ。
「なな ~、今日から泊まりに来ない??」
任務中だと思われる五条から電話が鳴った。
『悟は任務で疲れてるでしょ?
明日の朝、部屋に行こうと思ってるんだけど、それじゃダメ??』
「えー…、せっかく2日も休みなんだから少しでも なな と一緒に居たいんだけど…。
そう思ってるのは僕だけ?」
普段逢えない分、一緒に居たいとは思っている。
『……普段と同じご飯しか作れないよ?』
疲れて帰ってくる五条に、なな は夕食を作って待つ事にした。
「全~然いいよ~♪
なな がご飯作ってくれるだけで、僕やる気出ちゃう♪」
『じゃあ悟の部屋で待ってるね』
部屋の合鍵で五条の部屋に入り、白米をとぎ、冷蔵庫の中身を確認する。
ほとんど空っぽ。
献立を考えながらスーパーへ買い物に行くことにした。
一通りの料理を済ませ、お風呂の準備をしておくと五条が帰ってきた。
「ただいま~♪」
『お帰り、お疲れ様』
五条に、手洗い・うがいを促しながら ご飯にするかお風呂にするか聞くと、五条は「先にお風呂入っちゃうね」と言ったため、その間に おかずを暖め直す。
お風呂から上がってきた五条は髪も乾かさずに戻ってきた。
『もぅ、風邪ひくよ? ドライヤーは??』
五条にドライヤーを持ってこさせると、なな は五条の柔らかい髪を乾かした。
「あ~幸せ♡
なな に髪乾かしてもらって、これから なな の手料理♪」