第108章 寮母さんの1日 ⦅??⦆
高専は学生の人数は少ないが寮で暮らす人がたくさん居る。
そのため寮母の なな は朝から大忙しだ。
朝。
皆の分の朝ごはんの準備。
その日の気分で朝食が選べるように、白いご飯と食パンを常に準備しておく。
ご飯はセルフ式にしているため、大皿に大量の おかずを準備し、テーブルに並べ終えると話し声が聞こえてきた。
「はよーっス、なな さん♪」
「おはよーございます!
ん~、今日も美味しそう!」
「おはようございます」
仲良し1年生'sが 揃ってやって来た。
ピンクの髪の虎杖くんは良く食べる。
茶髪の野薔薇ちゃんは意外と お味噌汁が好物だったりするようで、いつも朝は お味噌汁を飲んでいく。
黒髪の伏黒くんは身体の線が細い。食べ盛りだから もっと食べて欲しいくらい。
『果物とヨーグルトも今から出すね♪
おかわりも準備するから遠慮せずに食べてね♪』
キッチンに入って そう伝えると、虎杖くんの「あざ~っス!」と言う元気な声が聞こえた。
1年生達が食べていると、少しずつ補助監督の人達や高専を拠点に活動している術師の人達もゾロゾロとやって来た。
朝の慌ただしい時間が落ち着くのは、食器を洗い終わる10時半ころ。
その後は共同スペースの掃除。
学生が居るためお昼も用意するが、たまに教師の人達も食べに来る。
「久しぶりに なな のご飯食べに来たよぉ♪」
コレ差し入れね、そう言って微糖の缶コーヒーをくれたのは五条先生。