第97章 クリスマスイブ⦅虎杖ver⦆
虎「はい♪」
ニコニコしながら なな の目の前に小さな箱を差し出す虎杖。
『ありがとう♪ はい、悠仁にはコレ』
虎杖からプレゼントを受け取り、今度は なな が虎杖にプレゼントを渡した。
虎「ありがとー!」
お互いのプレゼントを開ける2人。
虎杖が なな にくれたのは、小さなネックレスだった。
『可愛い♪』
早速つけてみようとするが、なかなか上手くつけられず手こずる なな を見て笑った虎杖が「貸してみ」と言って、ネックレスをつけた。
虎「似合ってるよ♪」
ニッ、と笑って そう言ってくれる虎杖に、なな は頬を染めながら『ありがとう』と笑った。
虎「制服で隠れちゃうけど、なな に付けててもらいたいんだ♪」
『ありがとう♪ 悠仁、知ってる?
ネックレスを贈る男子って独占欲が強いんだって』
そう言って笑う なな に、虎杖は「あ~、そうかも」と納得したように言った。
虎「俺、なな が伏黒や五条先生と話してるのヤだもん。
ホントは俺だけと話して欲しいけど、そんな事できっこないし」
顎に手をあて、虎杖は真面目な表情でそう言った。
そして。
虎「もし なな が誰かに取られそうだったり、なな が誰かの事が好きになっちゃった時は……
その時は なな の事、鎖で縛って閉じ込めちゃうかも♪」
いつも通りの笑顔で そう言う虎杖。
『ちょっと怖い』
虎杖の発言に苦笑しながら そう答える なな に、虎杖はそっと近づき なな の首筋をキツく吸い上げた。