第7章 好きな子には⦅五条ver⦆
五「相手が悪かったねぇ♪
僕、最強だから瞬殺だよ♪」
そう言って、目の前の呪霊を祓った五条は なな の前まで来て、
五「なな 弱すぎ♡」
と笑った。
今回、五条が祓った呪霊は、なな が祓うべき対象であったのだ。
なな が苦戦していると必ず五条がやって来る。
そして面と向かって言うのだ。「弱い」と。
五条からしたら いつものやりとり。
なな が「ごめんなさい、ありがとう」と言って終わると思っていた。
しかし、今回は いつまで経っても なな は何も言わない。
どぅしたのかと腰を曲げて なな の顔を覗き込む五条は ギョッとした。
『………ッ。……もぅ…ヤダ……ひっく……
悟…なんか…………っ…キライッ………!!』
目に いっぱいの涙を溜めて、五条を睨んだ なな はその場を去った。
☆ ☆ ☆
伏「…………どぅ考えても先生が悪いでしょ……」
五「え~、でも本気で なな が弱いなんて思ってるわけないじゃん」
今回の件を高専1年生's に話す五条に、伏黒はため息をついた。
釘「女心ってもんが分かってないわねぇ」
釘崎までも ため息をついて遠い目をしている。
五「悠仁は どぅ思う??
やっぱり僕が悪いのかなぁ??」
虎「ん~、俺 女心とかってよく分かんない。でも、月宮 先生は弱くはないよな」
ポリポリ、と頬を痒く虎杖に、五条は続けた。
五「恵や悠仁には分かんないかなぁ?
好きな子ほど 虐めたくなる男心が♡」