第92章 共通点探し⦅虎杖悠仁⦆
虎「…なな ってさ、伏黒の事好きなの??」
『え??』
意識した事のなかった質問に、なな は一瞬声が裏返ったが『ちがうよ』と答えた。
虎「伏黒の話多くね?」
『そぅかな??』
虎「俺はさ、なな と再会できて嬉しかった。
俺、なな が好きだ。
なな には前みたいに たくさん笑って、たくさん話をして欲しい」
虎杖の突然の告白に、なな は頬を染めたが、すぐに俯いてしまった。
『…前みたいには、まだ少し無理かも…』
そう言う なな は中学の頃を思い出すのか、顔色が優れなかった。
虎「俺、なな の事ホンキだから、いつか ちゃんと振り向かせるから。
覚悟しておいてな♪」
自分を見つめながら そう言う虎杖に、何と言っていいのか困りながら、なな は『うん』と答えた。
***おわり***