第71章 お弁当⦅宿儺・虎杖 双子設定⦆
昼休みを知らせるチャイムが校内に響く。
虎「飯だー♪」
ウキウキと菓子パンの封を開ける虎杖。
宿「…………」
お茶を片手に惣菜パンを開ける宿儺。
『双子なのにテンション全然違うね』
虎杖と宿儺を見ながら、なな が言った。
伏「双子はいつもパンだよな」
虎「弁当のレパートリー少ないから、ついパン買っちゃうんだよなぁ」
釘「2人で交代で作れば良いじゃない」
それぞれ自分の弁当を食べながら話をする1年生's。
宿「なぜ俺が悠仁の分まで作らなければならんのだ」
お茶を飲みながら そう言う宿儺に、なな は『宿儺 料理上手なんだから作ってあげれば良いのに』と言った。
宿「俺は なな の飯が食べたい」
口角を上げ、なな を見ながら言うと、虎杖は「あー! ズルい! 俺も!」と子どものようにわめいた。
『自分の分入れて3つかぁ…』
真剣に悩み始める なな に、釘崎は
「なな 、止めておきなさい
双子達の食事の量知ってるでしょ?
なな のそのお弁当箱じゃ足りないわよ」
『確かにそぅだね』
釘崎の言葉に納得し、双子のお弁当作りを諦めた なな だったが、虎杖と宿儺が声を揃えて言った。
「「自分達の弁当箱 準備したら作ってくれるのか?」」
『へ??』
宿「弁当箱はある」
虎「なな の手作り弁当♪」
もともとウキウキしていた虎杖だったが、宿儺も表情が和らいだ気がした。
『…はぁ…仕方ない…
夕方には私の部屋に お弁当箱届けてね』